森山絵凪「モンテ・クリスト伯爵」感想⑥

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随分長く「森山版モンテ・クリスト伯爵」のレビューを、

書いてきましたが、ようやく、

ゴールが見えてきた気がします。

こんなにたくさん文章を打ったのは、久しぶりですね。

では、フェルナンが破滅した後、

ヴィルフォール篇とでも題しましょうか、

ヴィルフォール篇、行きます!

前の記事森山絵凪「モンテ・クリスト伯爵」感想⑤の続きです。




以下ネタバレ注意!!!
↓↓↓↓↓




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第10話です。
ヴィルフォール家では少し複雑な事件が起こっていました。
ヴィルフォールの亡妻の両親サン・メラン侯爵夫妻が先ごろ毒殺され、
身体不随のヴィルフォールの父ノワルティエの世話をする
孫娘ヴァランティーヌも、
何者かに命を狙われているとのことでした。
ヴィルフォールには後妻エロイーズがおり、
ヴァランティーヌの腹違いの弟エドゥワールが居ます。
↑ここまで書くと、分かってしまうのですが、
つまりは、サン・メランの遺産も、ノワルティエの財産も、
ヴァランティーヌに相続されるようになっていて、
実子のエドゥワールには一文も入らないことに不満な後妻のエロイーズが、
邪魔な家族を毒殺して回っているわけです。

そこで、モンテ・クリスト伯爵はその事実をヴァランティーヌに教え、
彼女に「あるもの(仮死薬)」を飲ませました。
数日後、ヴァランティーヌの葬儀が行われ、
立ち会った人々の中には絶望したマクシミリアンと、
妻の表情からすべてを察したヴィルフォールの姿がありました。
絶望したマクシミリアンが自殺を図るに違いないと察したモンテ・クリスト伯爵は、
強引に彼を説得し、自分はエドモン・ダンテスであると正体を明かし、
まだ「一か月」生きるようにマクシミリアンに命じました。
一方、ヴィルフォール家では妻の犯罪に気づいたヴィルフォールが、
検事総長の家庭での犯罪というスキャンダルを揉消すために、
エロイーズに対して「家族を殺した毒で自分も殺しておけ」と命じ、
その日の裁判に出席するため、家を後にしました……


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第11話です。
カヴァルカンティ子爵の正体が実は殺人犯だった、という事実が公になり、
信用失墜したダングラールは破産して夜逃げしてしまいます。
そして、ヴィルフォールが担当した裁判こそ、
カヴァルカンティ子爵ことベネデットの裁判でした。
そこでベネデットは自分は何とヴィルフォールの不義の子供で、
生まれたばかりの時に父親に庭に箱詰めされて生き埋めにされたと
証言し、
様々な証拠証言から言い逃れできなくなったヴィルフォールは、
検事総長の座を降りて、家に戻ります……。
其処に、モンテ・クリスト伯爵が訪問してきて、
23年前に無実の罪でシャトー・ディフに送った青年の事を覚えているか、
と問いかけます。
驚愕の表情でヴィルフォールは「エドモン・ダンテス」に気づきますが、
その後何故か狂ったように笑い始めます。
「君は実に立派に復讐を果たした」と言い、
ヴィルフォールはモンテ・クリスト伯爵にあるものを見せます。
それは何と、毒死したエロイーズと
……無理心中させられた幼いエドゥワールの遺体だったのです。

こんなつもりではなかった、と伯爵は大いに衝撃を受け、
必死にエドゥワールを蘇生させようとしますが、生き返りません。
その背後、ついに発狂したヴィルフォールがわめいていたのでした……。
自分がやったことは果たして正しかったのか、
とモンテ・クリスト伯爵は自問し、
心の中でファリア司祭に教えを求めるのでした。

第11話、第2の復讐であるヴィルフォールが発狂してしまいます。

ここで伯爵は、自分がやってきたことに対して

恐ろしくなってしまう
、という部分ですね。

エドゥワールみたいな子供まで殺す気は無かったらしいです。

こんなはずではなかったのに、と

かなり動揺するモンテ・クリスト伯爵の姿が、

見事な表情で表現されています。


やっぱり、森山先生絵が上手いです。

とてもこれが初単行本だとは信じられません。



さて、いよいよ次が最終話です。ここまで長かった!

もう少しお付き合いください。

つづく

森山絵凪「モンテ・クリスト伯爵」感想①
森山絵凪「モンテ・クリスト伯爵」感想②
森山絵凪「モンテ・クリスト伯爵」感想③
森山絵凪「モンテ・クリスト伯爵」感想④
森山絵凪「モンテ・クリスト伯爵」感想⑤
森山絵凪「モンテ・クリスト伯爵」感想⑦



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安曇@白無地堂

Author:安曇@白無地堂
精神疾患持っています。極度の対人恐怖と不安障害、うつ病で、まともに人と接することができなくなりましたので、人とのつながりを求めてブログをはじめました。訪問足あとやコメントを残していただけたら嬉しいです。
両親の影響で1桁年齢より「銀河英雄伝説」にハマって今に至る、深刻なまでの銀英中毒者です。主に帝国より(軍務尚書や皇帝夫妻が大好き!)ですが、同盟側にも好きなキャラが多数存在します。また「アルスラーン戦記」中毒者でもあり、ナルサスとキシュワードがお気に入りです。
数年前に舞台観劇なども始めました。
最近のお気に入りから隠れた古き良き名作を探してレビューしていきます。様々な派生作品もジャンル問わずに語っていきます!

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